京都五条にある素材をコンセプトにしたコワーキングスペースMTRL KYOTO(マテリアル京都)[突撃取材][第21回]
2018/10/31
コワーキングスペースCOCOPO事務局です。掲載中のコワーキングスペースを取材して、みなさんにコワーキングスペースの様子を伝えようという企画「突撃コワーキングスペース」第21回です。
今回は、京都の河原町五条近くの静かなエリアにあるものづくりができるコワーキングスペースMTRL KYOTO(マテリアル京都)の紹介です。
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京都市営地下鉄「烏丸線五条駅」、阪急電鉄京都線「河原町駅」から徒歩でいけるコワーキングスペース
今回、紹介する「MTRL KYOTO(マテリアル京都)」は、河原町五条の近くにあります。京都市営地下鉄「烏丸線五条駅」からは徒歩7分、阪急電鉄京都線「河原町駅」から徒歩10分、京阪電鉄「清水五条駅」から徒歩2分と複数の路線でのアクセスが可能です。今回は、京都市営地下鉄「烏丸線五条駅」からのアクセスの紹介です。
▼京都市営地下鉄「烏丸線五条駅」の改札を出るとすぐ右手にある出口3から地上に上がります。
▼地下通路を少し歩くと地上への出口が見えてきます。
▼京都市営地下鉄「烏丸線五条駅」の出口3から地上に出て、そのまままっすぐ進みます。
▼五条通り(国道1号線)をひたすらまっすぐに5分ほど歩きます。まず、セブンイレブンが見えてきます。
▼消防署があり、次に京都らしいお寺の看板もあります。お寺の前に言葉が貼ってることは多いですが、英訳は珍しいですね。
▼五条富小路通りの交差点を右に曲がります。交差点の目印はTAKAMI BRIDALというブライダル専門店です。
▼交差点を右に曲がると左右にお寺が並ぶ静かなエリアです。
▼左手には、浄土宗本覚寺というお寺、右手には浄土宗徳林院というお寺があります。
▼こちらがMTRL KYOTO(マテリアル京都)です。
▼MTRL KYOTOを正面から撮影した様子です。3階建ての建物の1・2階部分がMTRL KYOTOとなっています。(3Fは運営会社のロフトワーク京都の事務所)それでは中に入ってみましょう。
100年以上前の建物をリノベーションしたコワーキングスペース
▼MTRL KYOTOに入ってすぐ左手にカウンターがあります。利用者の方はこちらで受付をします。
▼利用者の方は、こちらで入室時間のかかれたカードと1DRINKのチケットを受け取ります。利用料金は、45分500円で、45分以上は1分10円という料金です。1分単位での利用料というのは非常に珍しいですが、利用者視点に立てばありがたい料金体系ですね。また、最大料金は1,800円となりますので、3時間以上の利用であれば何時間いても1,800円となります。
▼DRINKメニューは、コーヒーはもちろんのこと、コーラーなどのジュース類、そしてビールなどのアルコールが用意されています。ソフトドリンクは、1DRINKチケットで飲むことができ、アルコールは+100円とのことです。
▼コーヒーには拘っておられ、豆は東京から取り寄せておられます。また、何より珍しいのは、エアロプレスコーヒーメーカーです。1杯ずつ空気の力を利用して抽出するコーヒー器具です。1杯いただいたところ、豆本来の味が絞り出されているような味わいのコーヒーでした。1杯ずつ抽出するので、たくさんのコーヒーを販売しないといけないカフェでは出せない味でした。
▼コワーキングができるエリアを紹介していきましょう。まず、手前に6~8人ほどで利用できるテーブルがあります。
▼さらに奥にもさまざまな大きさのテーブルが用意されており、取材日にはテーブルごとにグループに分かれて仕事をされていました。
▼中庭が見えるテーブル席もあります。
▼さらに一番奥には、ものづくりができる工作機械があるエリアがあります。写真右手に見えるのはレーザーカッターです。
▼最近のものづくりでは定番マシンとなっている3Dプリンターもあります。写真左手に見えるのは、GraphicOvenという立体物に対し誰でも簡単に高画質のプリントができる昇華転写機です。
MTRL KYOTOではスマホケースへ画像の転写ができます。
※GraphicOvenは、2016年7月16日までの期間限定
▼奥にはミシンなども用意されています。機械によって、利用料金は異なります。使い方がわからない方はスタッフの方が教えてくれるそうです。
和室、テラスなどがある2Fスペース
▼MTRL KYOTOは2Fスペースもあります。階段であがります。古い建物の作りを活用しているのがよくわかります。
▼2Fの入り口は愛媛県でつくられる手すきの和紙を使用した引き戸になっています。
▼素材(マテリアル)がテーマのコワーキングスペースということで、2Fにはさまざまな素材が並べられています。
▼各地の伝統工芸品から、産業廃棄物まで、一見何に使うのかわからないようなものも、新製品の開発やアイディア出し、ものづくりのインスピレーションの助けになるよう、配置されています。
▼2Fスペース全体はこのような感じです。大きなテーブルと和室2部屋があります。2Fは、さまざまなイベントや展示などがされているそうです。何も催しがない日にはここもコワーキングエリアとして利用できます。取材日にはVR(バーチャルリアリティ)の展示がされていましした。
▼VR(バーチャルリアリティ)の体験の様子です。写真では少し間抜けに見えますが、体験をしてみるとびっくりするくらい面白かったです。
▼和室はこのようになっています。高そうな縁(へり)ですねとお話したところ、新しいことに積極的に取組んでいる、西陣金襴青年会の方々にご提供いただいたものだそうです。
▼今度はテラスの紹介です。
▼テラスからの風景は、向かいのお寺が見えます。非常に静かな住宅地です。(テラスでは騒いだりするのはダメです。)
▼テラスに喫煙スペースがあります。
▼古い建物の様子がわかるようにテラスの壁はこのようにむき出しになっています。建物全体にこのように昔の建物の様子がわかるポイントがありますので、訪れるたびに新しい発見ができそうです。
MTRL KYOTO(マテリアル京都) スタッフインタビュー
マネージャーの木下浩佑さん(写真右)とディレクター中川葵さん(写真左)です。今回は、中川さんにご案内いただきました。MTRL KYOTOについて少しお話をお伺いします。
-運営の開始はいつからですか?
2015年12月にオープンしました。当初は、2015年10月を予定していたのですが、古い建物のリノベーションということで、工事の途中であるはずの柱がないなど、予想外のことが起こり、少し遅れて12月にオープンしました。
-外国人の方がすごい多いですね。
今日は、VRのイベントを外国人の方がされているので、いつもよりも多いですが、この五条近辺はゲストハウスなども多いこともあり、普段から外国の方がたくさん来られています。
-どのような方が利用されていますか?
いわゆるコワーキングスペースに多いIT系の人も多いですが、ものづくりということで来られる方も多いです。フリーな方もいれば、大きな会社の人が試作品の作成に来られることもあります。また、五条ということで京都のビジネスの中心地の烏丸から少し離れているけども、来れる距離ということでサラリーマンの方が隠れ家的に使われることもあります。
-すごく静かなところですが。なぜ五条なのですか?
ロフトワークでは、京都支社を作る頃から、「オフィスだけじゃない」「コミュニティがある」空間にしたいという想いがあり、しばらくいい場所がないか探していました。なので、五条だからというよりは、この物件があったから、というのが大きいですね。建物が決まった時は「MTRL」の構想はなく、見つかってからプロジェクトをスタートさせ、オフィス移転・MTRL KYOTOオープンの運びになりました。
-ありがとうございました!
まだ、運営を開始して半年ほどとのことでしたが、非常ににぎわっているコワーキングスペースでした。2Fではさまざまな催しやハッカソン、アイデアソンなどのイベントもされており、楽しいコワーキングスペースです。
MTRL KYOTO(マテリアル京都) 概要
〒600-8119
京都府京都市下京区本塩竈町554
営業時間:月~金: 11:00~22:00/土:11:00~19:00
定休日:日曜・祝日
利用料金:500円/45分、45分以上は10円/1分、1日利用1,800円
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突撃コワーキングスペースについて
突撃コワーキングスペースは、コワーキングスペースの様子を多くの人に知ってもらおうと実際にスペースに行って取材をしています。突撃コワーキングスペースを希望のスペースの方や、スペースに取材に行きたいというライターの方がおられましたら、お気軽にお問合せください。