起業時にコワーキングスペースの利用で安いオフィスと仲間が見つかった
2017/01/20
起業時にコワーキングスペースを利用して、現在は会社が大きくなり自社のオフィスに移転したという人からコワーキングスペース体験談を寄稿いただきました。
コワーキングスペースで一緒に切磋琢磨した人とは今も友人
自分で起業したばかりのときに、コワーキングスペースを利用していました。6つの会社が一緒になって、20畳ぐらいのスペースで活動をしており、他に、給湯室や会議室、ちょっとしたロビー兼打ち合わせ場所が利用できました。
コワーキングスペースのメリットはやはり固定を抑えることができること
コワーキングスペースを利用してよかったのは、やはりオフィス代が安いこと、月に4万円ほどで利用できていたので、お金のない創業時には本当に助かりました。郵便物も受け取ってくれるので、それもありがたかったです。
今では、賃貸オフィスを借りていますが、小さなオフィスでも初期費用に100万円ほ、毎月のランニングコストで1年間に100万円で年間に200万円以上はかかっています。自分でオフィスを借りると当然ですが、必要なものはすべて自分で揃えないといけません。来客用のコーヒーカップやテプラなどの文房機器など細かなものでも積もれば大きな金額になります。コワーキングスペースではそういった費用の心配をする必要がありませんでした。起業段階でこのコストを抑えることができたのは非常に大きかったです。
また、回線や複合機などについても費用だけでなく契約なども意外と手間がかかります。起業時にはお金も大切ですが、それ以上に時間も大切です。コワーキングスペースを利用している時には気づかなかったのですが、オフィスを借りてみると、コストも手間も思いのほかかかり、今になって起業時にコワーキングスペースを使っていて良かったと感じます。
デメリットは他人が気になること。一方で誰かに見られているという緊張感もある
一方で、デメリットは、他の会社の人が気になってしまうことです。できるだけ気にしないようにしても、どうしても目に入ってしまったり、打ち合わせをしていたりすると、声が耳に入ってしまい、自分の仕事に集中できないということもありました。
ただ、それは同時に誰かに見られているかも、とも考えるようになり、簡単にサボったりするということはなくなりました(だらだらと休憩ができないというデメリットでもあるのですが)。
耳栓やイヤホンなど周囲の音が入らないように工夫をしていた
私がコワーキングスペースを利用していたときによく使っていたのは、耳栓やイヤホンです。本当はカフェなど、少し雑音があるところで作業をするのが好きなのですが、コワーキングスペースだと、他の人の声が耳に入ってしまうことも多いので、なるべく話し声が聞こえないように、耳栓をしたり、イヤホンをして、音楽を聴いたりして、周りの声が耳に入らないように工夫しました。
コワーキングスペースで同時期に苦労した仲間とは今でも仲間
コワーキングスペースを利用しているのは、私と同じように起業したばかりで、社員が自分1人か多くても2人の会社やスタッフが少ないNPOの人達でした。創業時の苦労などをお互いに話すことも多く、みんな1年ぐらいでオフィスをかまえるようになり、1人抜け2人抜けしていましたが、休憩中にちょっと話すだけでも息抜きになって、家を事務所にして、こもったりしなくてよかったなと思っていました。
やはり同時期に起業し、苦労した人たちですので、仲間でもありライバルでもあるという良い関係を築けています。困った時に人やサービスを紹介してもらったこともあります。
コワーキングスペースは共有スペースならではの問題というのがあります。先ほど挙げた音の件もそうですし、機密情報などの取り扱いにも注意しないといけません。事業上、どうしても共用スペースを利用できない理由がなければ、コワーキングスペースでスタートするというのはおススメです。