大阪梅田の関西最大級のコワーキングスペース「ONthe UMEDA」[突撃取材][第53回]
2019/12/09
掲載中のコワーキングスペースを取材して、みなさんにコワーキングスペースの様子を伝えようという企画「突撃コワーキングスペース」の第53回です。
今回、取材させていただいたのは大阪の梅田に新たにオープンするコワーキングスペース「ONthe UMEDA」です。
「ONthe UMEDA」は、こちらのオープン直前にリニューアルされた「ホワイティうめだ 泉の広場」直結の非常に便利な場所にあり、関西最大級の広さを持つコワーキングスペースです。また、京橋のOBP（大阪ビジネスパーク）にあるコワーキングスペース「OBPアカデミア」を運営する「株式会社まなれぼ」がOBPアカデミアのリソースを使って立ち上げたスペースでもあります。
「ホワイティうめだ 泉の広場」直結のコワーキングスペース「ONthe UMEDA」
コワーキングスペースは少しわかりにくい立地になっているケースが多いため、通常、突撃コワーキングスペースでは、アクセス方法がわかるように改札からの道順を紹介させていただくことからスタートしてます。しかし、今回は、梅田という場所で多くの方が知っておられる「ホワイティうめだ 泉の広場」直結ということですので、アクセスは簡単な紹介とさせていただきます。
▼「ONthe UMEDA」は「地下階」と「地上階」の2フロアあり、どちらからもアクセスできます。多くの人は「地下階」からアクセスするだろうと思われますので、まずは「地下階」のアクセスから紹介させていただきます。こちらは、地下鉄東梅田駅の曽根崎警察署横のEAST MALL入口（泉の広場への地下通路）です。
▼余談ですが、2019年12月に「ホワイティうめだ 泉の広場」がリニューアルされ、大きく雰囲気が変わりました。かつて、梅田での待ち合わせ場所といえば、「阪急梅田駅のビッグマン前」か「泉の広場」でした。「泉の広場」は老朽化が進み少し暗いイメージになっていましたが、今回のリニューアルで明るく洗練された空間になりました。今回、リニューアルオープン＋クリスマス前ということでたくさんの方で賑わっていました。
▼先ほどのEAST MALL入口から1分ほど歩くと、右手に「ONthe UMEDA」の入口があります。「りそな銀行のATM」の奥に入口があります。
▼今回、オープン前に取材をさせていただいたので、こちらの入口はまだ開いておりませんでした。オープン後はこちらに受付スタッフの方が常駐して利用者の方を出迎えをされます。
▼地上からのアクセスの場合は、曽根崎警察署のすぐ隣にありますので、曽根崎警察署を目指してアクセスいただくとスムーズです。地上では大きく「ONthe UMEDA」と表示されており、袖看板も出ていますので、近くまで行けば必ず発見することができます。
▼地上階のロードサイド型のコワーキングスペースというのは珍しいです。外から様子が見えるコワーキングスペースは関西でも数軒しかないはずです。
1,000㎡弱の関西最大級のコワーキングスペース「ONthe UMEDA」の中の様子
「ONthe UMEDA」は、広さが1,000㎡弱もある関西最大級の広さのコワーキングスペースです。これから中の様子を紹介していきますが、スペースのほとんどの部分が所謂デスクスペースとなっています。スペースの総面積としては、「ONthe UMEDA」よりも広いコワーキングスペースはありますが、多くの場合、レンタルオフィスやセミナールームなどがスペース全体の多くを占めています。デスクスペースの広さとしては、日本全国でも最大級ではないかと思います。このような大きなスペースが大阪にできるのは、コワーキングスペースの情報発信を大阪からしている当サイトとしても嬉しく思います。
▼コワーキングスペース「ONthe UMEDA」に入ると受付があります。今回、オープン前の取材ということでまだ什器類の設置などをされていましたが、オープン後はこちらに受付スタッフの方が常駐して出迎えをされます。
OBPアカデミアの会員協力のもと、人と人の繋がりで作られたスペース
後ほど運営者である株式会社まなれぼの代表、OBPアカデミアの代表である吉川聡氏のお話も紹介させていただきますが、「ONthe UMEDA」は場所貸しではなく人の繋がりを作る場であるということを大切にされています。そのことの具現化として空間設計やホームページは「OBPアカデミア」の会員の方によって作られています。取材中に、「ONthe UMEDA」の空間設計、ホームページに携わられた方とお会いできました。「OBPアカデミア」の会員によって、「ONthe UMEDA」が作られ、今度は、「ONthe UMEDA」の会員によってどのようなものが誕生していくのか楽しみになるエピソードです。
▼こちらは、「ONthe UMEDA」の空間設計をされた商業空間の設計監理・古建築の活用コンサルティング、リノベーション業務を行う設計事務所である株式会社ワサビの代表取締役の笹岡周平氏です。
＞＞株式会社ワサビ https://wasab.jp/
▼こちらはホームページを制作された。同じくOBP会員 Johny Worksの中瀬芳邦氏です。
「地上階」天井が高い広々としたコミュニケーションを取りやすい空間
「ONthe UMEDA」は、「地上階」と「地下階」の2フロアがあります。「地上階」はコミュニケーションを積極的に取ることができるエリアとなっており、「地下階」は、集中して仕事や勉強に取り組めるエリアとなっています。
▼「地上階」は、受付を通るとすぐにテーブル席が用意されています。写真を見ていただくとお分かりいただけると思いますが、天井高4mの開放感がある空間になっています。この写真で気づかれた方がおられるかもしれませんが、天井やシャンデリアのデザインは御堂筋線「梅田駅」がモチーフになっています。
▼テーブル席は44席用意されています。また、テーブル幅が少し広めに設計されており、人が並んで座っても気にならないだけのスペースがあります。
▼テーブル席エリアの奥には、カフェカウンターがあります。ドリンクサーバーがあり、写真のように談笑などがしやすい場となっています。
▼カフェスペースの奥にもテーブル席、ソファー席が用意されており、「地上階」全体で70席以上の座席があります。こちらのエリアでは交流会などの開催も検討されているそうです。
▼本棚の書籍は、現在は仮置きになっており、運営される中で利用者の方が要望されるマガジン類などを置いていく予定になっています。
▼キッチンカウンターも用意されており、「地上階」全体がコミュニケーションを重視されている設計になっています。
▼ミーティングルームは5部屋用意されています。まず、こちらが20名入ることのできるROOM1です。
▼ROOM2～ROOM4の4部屋は、ROOM2とROOM3、ROOM4とROOM5が必要に応じて仕切りを可動できるようになっており、少人数の場合には小さな部屋として使い、人数が多いときには仕切りを外して広く使えるようになっています。これは、すでにOBPアカデミアでコワーキングスペースの運営経験があるからこその発想と感じます。上の写真がROOM2とROOM3で4人席と6人席となっています。下の写真がROOM4とROOM5で、8人席と4人席となっています。梅田近辺では、少人数での打合せスペースが意外と見つからないので、4人席のミーティングルームは重宝されそうな予感がします。
▼「地上階」一番奥にはロッカーが用意されています。
▼こちらは電話などができるTALK BOXです。立って1人で使うタイプのTALK BOXと2人で腰かけて使えるタイプのTALK BOXがあります。
▼「地上階」で最後に紹介させていただくのは、少し遊び心のある「地上階」全体を見渡すことのできるテラス席です。このフロアのもともとの設備を活かして作ったスペースだそうですが、靴を脱いで座ることのできる場所というのは嬉しいスペースです。
▼テラス席からの風景と下から見たテラス席です。
「地下階」集中席や仮眠室、ブース席などがある空間
オープンな「地上階」に対して、静かで落ち着いて仕事や勉強ができるのが「地下階」です。
▼「地下階」は、主にブース席とテーブル席があります。こちらはブース席です。32席あります。
▼こちらがテーブル席です。44席あります。
▼NAP ROOMというのは仮眠室のことです。眠いと感じやすいタイミングに適度な仮眠をとると、脳の疲れがとれ仕事や勉強のパフォーマンスが上がるそうです。
▼「固定席」も用意されています。こちらが「固定席」の様子です。デスク、椅子は用意されています。「固定席」利用者の方はこの空間を自由に使うことができます。
▼「シェアオフィス」も1室用意されています。まだ、利用者の方がいないので何もない空間ですが、デスクを並べれば8人ほどで利用できる広さです。
▼「地下階」にも「TALK ROOM」「ドリンクコーナー」「ロッカー」が用意されています。
「ONthe UMEDA」運営者インタビュー
本日は、「株式会社まなれぼ」の代表取締役の吉川 聡さん（後列中央）にご案内いただき、お話を聞きしました。写真は、「ONthe」のスタッフの皆さんです。
-吉川さん、お久しぶりです。3年前に弊社で実施をしたコワーキングチケット大阪の際にお会いして以来ですね。「ONthe」は、リニューアルされた「泉の広場」近くという梅田の中でも一等地ですね。
「ONthe UMEDA」は、大阪地下街株式会社が展開する事業です、その中で当社（株式会社まなれぼ）は、運営部分を請け負っています。大阪地下街株式会社は、ホワイティうめだ、なんばウォーク、京橋コムズガーデン、NAMBAなんなん、あべちかなどを運営されている会社です。
-梅田はコワーキングスペースが意外と少ないので、「ONthe UMEDA」には期待しています。「ONthe UMEDA」運営に当たっての思いなどを教えてもらえますか
コワーキングスペースを単なる場所貸しとは考えていません。コンセプトは「RNS」です、RNSとは、SNSの対比として、リアル ネットワーク スペースの略です。新しい人と人の繋がりを作ったり、仕事を作る場としたいと思っています。すでに紹介したようにOBPアカデミアの会員の方と共に「ONthe UMEDA」を作り上げることで具現化しています。
-なるほど。スペース名も公募されていましたね。
はい。たくさんの応募の中から「ONthe UMEDA」を選びました。禅語の「帰家穏座（きかおんざ）」に由来しています。帰家とは家に帰ることで、穏坐とは安穏に坐ることです。つまり、家に帰ったような場所で、飾らない自分で居られる場所ということです。それを英語表記にしたのが、「ONthe」です。
-OBPアカデミアによって作られた人と人の繋がりで「ONthe UMEDA」が誕生し、次は「ONthe UMEDA」での人と人の繋がりで新しいものを作っていくという形になりますね。
少し視点が変わりますが、「ONthe UMEDA」は従量課金制を取り入れているのもチャレンジングな形ですね。従量課金について少し教えてもらえますか。
従量課金にはいくつかのプランがあり、10分利用するごとに100円の完全従量課金から、毎月30時間、50時間まで定額のプラン、完全定額のプランがあります。梅田の地下という場所の特性を考えて、短時間の休憩や打合せなどの短時間利用ニーズから、長時間利用のニーズーまであると思い、ユーザーニーズに合わせたプランを用意しました。
-確かに梅田という立地でこそ成立するプランかもしれませんね。梅田のような場所は、短時間、少人数の打合せ場所に困っている人が意外と多いとも聞きます。カフェ以上オフィス未満の場が欲しいというニーズがたくさんありそうです。
今回は、内覧会もまだのタイミングで取材させていただき、どうもありがとうございました。今度は、「ONthe UMEDA」がオープンしてたくさんの人が利用を開始されてからお伺いしたいと思います。お忙しい中ありがとうございました。頑張ってください！！
ONthe UMEDA 概要
〒530-0057
大阪府大阪市北区曽根崎2-16-19
メッセージ梅田ビル１階＆B２階
営業時間： 7:00～22:00
月額料金：
・従量課金プラン：月会費 3,000円／月＋利用毎に100円／10分
・月額プラン30：月会費 15,000円／月
※毎月30時間まで定額、30時間を超える場合は、10分100円にて利用可能
・月額プラン50：月会費 20,000円／月
※毎月50時間まで定額、50時間を超える場合は、10分100円にて利用可能
・月額プランFull （限定100名）：月会費 60,000円／月
ドロップイン：1時間：960円
